パプアニューギニア

私はパプアニューギニアがすごく気に入りました。ジャングルもさることながら、人は簡単に言えばアフリカの良さと、
アメリカの良さを合わせ持った感じで、アフリカの雰囲気に血が静かに熱くなる!音楽も良いぞ。
さて昨年7月、タブビルからパプアニューギニアを南北に隔てるビスマーク山脈を越えてセピック川源流部まで到達しました。そこは完全な熱帯高山植生であり、植物学者が見たら狂気乱舞するような多くの未記載を含めた興味深い植物たちのワンダーランドでした。人々の感覚と言い自然と言い、アフリカ3峰のひとつであるルエンゾリィに取り付いていた頃の感覚が蘇えってきました。そして標高3500m前後の尾根を幾つか越えるのですが、岩盤に張り付いて越えて行くところが2ヶ所あって、高所には慣れていますがスリリングに楽しませてもらいました。そして連日の感激と驚き、旅の醍醐味が凝縮した日々でした。道中、出逢った皆さんに心から感謝します。ありがとう!
で、天候はと言えば、雨、霧雨、豪雨・・・ 太陽を見たのは合計何時間だったでしょうか。
雨を形容する言葉がいったい幾つ在るのか知りませんが、数日でその全てを経験したのは自慢したいです。
この旅の目的は、パプアニューギニアにおける第4のクリプト(キリアータ含め)の発見でした。
毎度のピートスワンプでは面白くないので、高山性クリプトを探すことでした。
キウンガのデウィティは、その前にちょいと軽〜い気持ちで・・・、またそんなナメて掛かるから痛い目に逢うんですね。
で、その結果は・・・お楽しみに。


では出発です!

タブビルの町を後にして・・・。
行き先は、ただ方角でしかないので、取り合えず町を離れて逢った人に尋ねます。
現地の人が歩く小道(主要道?)は必ず在るはずなので、その小道を繋ぎながら進みます。
コンパスは必需品です、予備も忘れずに。


さあ始まるよ!


町を離れて歩くこと数時間、とっても気さくなおじさんと子供たち。
暫し休ませてもらいました。あっちの方へ行きたいんですが〜?
あの川を上がれば、道がある。ありがとう!



この川です。この谷を登りきった所に小道らしきものがちゃんと在りました。
この日はそこでビバーク。
食料節約のため、適当に摘んだ草を塩で揉んで
期間限定のベジタリアン、体に良い。火を起こすのは面倒くさい、
まあ食えりゃ何でも良いですよね。

朝起きて、カメラの電池が消耗している事が発覚、予備の電池は探しても出てこない、
クソーッ!仕方なくサブカメラに変更。これは痛い!


久々に太陽が挿してきた。アロイドもあるよ。



コケだらけ。朽ちた木々と合わせて独特の良い香りがするんです、たまりません!
この日はここでビバーク。次の日も更に進んでビバーク。
着生シダ、着生ランも爆殖してます。
視界の9割分が”それ”だったり、いったい何種類あるんでしょうか?
これは好きな人が見たら、もうそこに埋没するでしょうね。


ぐちょぐちょでアップダウンを繰り返す頼もしい主要道。
そこに裸足の足跡を見つけました。これはまだ新しい、追いつけるかな?


何だか壁が見えてきました
。実はこれが第一関門なんです。


しばらく進むとホテルがありました。これはありがたい。
先ほどの足跡の主は、ここの皆さんだったんですね。



新鮮な山の幸を使った郷土料理。おいしいよ!


スウィートな夜。
どうやらここは分岐点らしく、家族ずれの大人数で賑やかです。
どこから来たの?、あっち。何処に行くの?こっち。
翌朝には半数以上の人は、あっち、私を含めた5人が、こっちに行きます。
(こっちに行くのは全員男、そのワケが直ぐに解りました)
色々話をして、すごく楽しかった。別れ際には、胸がじ〜んと熱くなりました。


それからが過酷、昨日の岩山のギャップを直登します。
ここは8割以上登ったテラス、眼下の景色は雲の流れで刻一刻と変化する絶景ですが、
気を抜けば自分がその絶景と簡単に同化します。
「翼をください」。
そしてアップダウンを繰り返しながら進むと景色がだんだん変わってきました。


おお〜高山のそれです。


そして在りました高層湿原!これを探してたんだよ。さあ行くぞ!
地元の人はここで食料を調達。そのまま夕暮れでビバークです。


他のパーティにも逢いました。

その後の景色は一変します。こんなに晴れました!信じられん。
吹き飛ばされそうな強風・突風です。何だか近くに村が在る感じ。


この辺りがビスマーク山脈のトップかな?稜線が複雑に入り組みます。

ず〜っと進んで

セピック川源流部。ここまで来て挫折しました。
夢のPNGオーバーランドは
、やっぱり体力の限界で終了しました。
で、こっからどないして帰るねん?都合の悪いことは考えないようにしましょう。